2022年04月08日

人生が輝くSDGs

大阪公立大学現代システム科学域教育福祉学類の19名の教員で執筆した著書が出版されました。
新しい教育福祉学類のコンセプトをもとに、それぞれの研究に合わせて執筆しています。
大阪公立大学現代システム科学域教育福祉学類編集委員会の一員として出版に携わりました。

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第T部 SDGsと教育福祉
第U部 SDGsからみた生涯の課題
   第9章 健康格差と社会格差 隅田好美
第V部 SDGsとさまざまな課題についての論考

 ※詳細な目次はリンク(国会図書館)でご確認ください。

序文より抜粋
「2022年4月、大阪公立大学の開学と同時に「サステイナビリティ(sustainability)」を学際的に追究する「現代システム科学域」の一学類として教育福祉学類がスタートした。本書は、前身となる大阪府立大学 地域保健学域の枠組みで培ってきたの学問成果を踏まえつつ、加えて新たな地域・国際社会が抱える持続可能性(サステイナビリティ)の人類的課題に対して、どのように教育福祉学が学問的に貢献できるかを考察するものとして企画されたものである。」(伊井直比呂)

「本章の構成は、現在世代と将来世代に向けて一人ひとりの「人生」を通した発達・成長・生活に関する統一的保障(尊厳性・包摂性)のあり方を考察する観点から、『SDGsの基板のなるテーマ』、『人生(生涯)の買う段階に対応したテーマ』から構成されている。」(伊井直比呂)



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posted by yoshimi at 11:04 | TrackBack(0) | 研究

2022年03月08日

口腔がんが社会生活に及ぼす影響

日本歯科心身医学会雑誌に論文が掲載されました。

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「口腔がんが社会生活に及ぼす影響―質的研究による心理社会的問題の明確化―」
新潟大学医歯学総合研究科組織再建口腔外科学分野の小林正治教授とご一緒に行った研究です。
医療ソーシャルワーカー(MSW)として、口腔がんの人の社会生活を支えるためにどのようなことが必要なのかということがリサーチクエスチョンです。ちなみに、口腔がんの人の離職率は、がん全体の離職率の約1.7倍の高さです。そのため、歯科関係者にMSWとの連携を考えてほしいと思い、歯科関係の学会誌に投稿しました。

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要旨の一部

質的研究を通して口腔がん患者のニーズに焦点を当て,社会生活に及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。口腔がん患者22名に対して半構造化面接を行った。分析はグラウンデッドセオリーアプローチの手法を参考にした。本研究では,口腔がんの特徴的なカテゴリーである《食生活の変化による社会関係の減少》と,社会生活の支援で重要となる《仕事への影響》に焦点を当て,詳細に分析した。

「苦しかったり,大変だったこと」という質問に対し,食生活への影響が多く語られた。食生活の変化により食べる楽しみが減少することに加え,社会関係の減少や楽しみの機会の減少に影響していた。一方で,障害を受容し価値転換が行われた人では,自分の残された価値の存在に目を向けることができていたことから,心理社会的支援を行うことで,口腔がんサバイバーのQOL を向上させることができると考える。また,稼働年齢の口腔がんサバイバーにとって,仕事への影響が大きい。仕事を継続することは経済的安定だけではなく,仕事を通して社会的役割を認識することが可能となり,自分の存在意義や生きがいを感じる可能性が高くなることが示唆された。告知直後からの医療ソーシャルワーカーとともに就労を継続するための支援を行うことは,療養生活の経済的安定を支えることに加え,社会関係や生きがいを継続する上でも大切だと考える。

posted by yoshimi at 15:31 | TrackBack(0) | 研究

2021年03月07日

フレイル・オーラルフレイル

なつかしい「社会問題研究」に論文を投稿しました。

「フィットネスクラブ高齢者会員の身体機能と口腔機能評価」
2019年度から実施している科研費の研究の一部です。

同じ市の地域住民への調査も実施しています。
これからフィットネスクラブ会員と地域住民の比較の分析をする予定です。

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要旨
 フィットネスクラブ(FC)会員の身体機能と口腔機能の評価を行い、フレイル予防の現状を明らかにすることを目的とした。2019年度に2つの市の65歳以上のFC会員に、郵送による質問紙調査(278名)と、身体機能評価と口腔機能評価(89名)を行った。
 質問票によるフレイルとプレフレイルの割合は、地域高齢者とほぼ同じであった。FCに通い始めた動機は「健康維持」が75.9%であったことから、体力低下を感じたことで、FCに通い始めたということが推察できる。身体機能評価では歩行速度、CS5、TUGでは基準値以下はなかったが、指輪っかテストでは23.9%に筋肉量の低下が疑われた。口腔機能評価では、約1割に嚥下機能低下と咀嚼機能に低下があった。舌口唇運動機能は伊興田らの調査の3.8倍の低下があった。オーラルフレイルの高齢者が身体的フレイルや要介護状態になる可能性が高いため、FC会員は運動に加え口腔機能向上の取り組みが必要だと考える。

しばらくしたら、大阪府立大学の学術情報リポジトリから全文読んでいただけるようになると思います。
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posted by yoshimi at 19:37 | TrackBack(0) | 研究

2019年11月24日

歯科審美学

歯科審美学』(日本歯科審美学会編集)は認定医・認定士、ホワイトニングコーディネータをの資格取得をめざす人材に向けた学習テキストです。変色歯がもたらす心理的抑圧による心理面や社会面に影響をに概説しました。また、審美歯科治療がその人の人生にもたらす影響について執筆しました。

 福島正義先生(元新潟大学医歯学総合研究科口腔生命福祉学分)とのこれまでの共同研究を発表したことで、執筆の機会をいただきました。福島先生が審美歯科治療をされメンテナンスに通われている方で、治療後7〜21年経過した方にお話をお伺いしました。小学校のころに変色歯が原因でからかわれた経験や他の人の視線などが心理的な抑圧となり性格にも影響していました。そして、その方々にとって審美歯科治療は「心理的抑圧からの解放」であり、自尊心の改善につながっていました。
そのことを、認定医をめざす先生に知ってもらいたいという思いで執筆しました。

詳しくは2018年のBLOGをご覧下さい。

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posted by yoshimi at 00:08 | TrackBack(0) | 研究

2019年11月06日

倫理生命とソーシャルワーク

ソーシャルワーク研究の特集「生命倫理とソーシャルワーク」の特集論文が掲載されました。


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依頼されたテーマは「医療現場における生命倫理―難病・がん患者の自己決定支援」
告知・医療処置の自己決定・終末期医療の自己決定について執筆しました。

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posted by yoshimi at 13:28 | TrackBack(0) | 研究