2017年03月29日

口腔から考える保健・医療・福祉

 介護施設での窒息死への賠償責任のニュースを見て、新潟大学にいたときの特別養護老人ホームでの聞き取り調査を思い出しました。「食事の変更の判断を介護職が行わなければいけない。でも、評価方法わからない」という悩みや、「できるだけ口から食べさせたい」という家族の思いと「誤嚥性肺炎を繰り返す」という葛藤が語られていました。

「パンちぎって提供すべき」介護老人施設に約4000万円賠償判決

 鹿児島県姶良市の介護老人施設で、パンを食べて意識不明となった80歳の男性とその家族が、パンを小さくちぎって提供しなかった施設側に責任があるなどとして、損害賠償を求めていた裁判で、鹿児島地裁は28日、施設側に4000万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。訴えを起こしていたのは、姶良市の介護老人施設・青雲荘を利用していた80歳の男性とその家族です。男性は2014年1月に施設で出されたロールパンを食べた後、心肺停止状態となり、現在も意識不明となっています。男性と家族側は「飲み込む力が弱っているので、パンを小さくちぎるよう検討すべきだった」などとして、施設側にあわせて4800万円あまりの、損害賠償を求めていました。鹿児島地裁の鎌野真敬裁判長は28日の裁判で、「パンをそのまま提供したことが窒息の原因。施設は小さくちぎって提供する義務があった」などとして、施設側にあわせて4000万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡しました。判決を受け施設を経営する青雲会は「コメントできない」としています。
(NBC南日本ニュースより複写 2017.3.28)

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教養科目で「口腔から考える保健・医療・福祉」を開講しています。
 家族として、福祉職として、口腔機能が低下した人の安全な食事介助の方法を知ることや「専門職に相談しなければいけない」と判断をする目をもってほしいなと思いでこの授業を行っています。また、口腔ケアはむし歯の予防や歯周疾患の予防だけではなく誤嚥性肺炎の予防に重要なことや、歯科疾患の予防やかむことが認知症をはじめ様々な全身疾患の予防につながることなどを知り、歯科専門職と連携する大切さを多くの未来の福祉専門職達に伝えたいと思っています。



posted by yoshimi at 01:25 | TrackBack(0) | 研究
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